農業・家庭菜園で重要な土づくりとは?堆肥や石灰の使い方も解説!
農業や家庭菜園において、作物を育てるのに土台となる「土づくり」。
この記事では「良い土ってどんな土だろう?」「土づくりってどんなことをすればいいんだろう?」という、土づくりの基本について解説します。
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土づくり=地力をあげること
土づくりで「地力をあげる」と言いますが、「地力」とは具体的にどのようなものなのでしょうか?
地力とは
地力は土壌の生産力のことです。3つの要素が生産力を決めています。
1. 物理性
物理性とは簡単にいうと土の構造のことです。さらさらか、ふかふかかなど。
2. 化学性
化学性は目に見えない要素で、土壌pHや栄養素などを指します。
3. 生物性
生物性はその名の通り、土壌微生物・小動物などのことで、「数」や「多様性」が大切です。
物理性・化学性・生物性は互いに作用し合っています。
地力には複数の要因が関係しており、生産力の向上にはどれも欠かせません。
物理性・化学性・生物性の3つ(3相性)をバランスよく改善することが大切です。
土づくりに必要な「肥料」と「堆肥」の違い
土づくりには肥料や堆肥を使います。そもそも、肥料と堆肥は何が違うのでしょうか。
肥料
肥料は作物の栄養を補うものです。
米ぬかなどを使った有機肥料や、鉱物や化学燃料を原料とした化学肥料があり、
地力の化学性を補います。
堆肥
堆肥は土そのものの構造を良くするもので、地力の物理性を補います。
また、堆肥は土壌改良剤、つまり良い土を作る材料で、
動植物性の原料を発酵させて作るため微生物を含んでおり、地力の生物性も補います。
落ち葉や稲ワラ、雑草、牛糞・鶏糞などの家畜の排泄物を発酵させて作られます。
目的に合わせて使い分けましょう。
堆肥は「植物性堆肥」と「動物性堆肥」に分けられます。
植物性堆肥
動物性堆肥
補足
自家製でも堆肥を作ることができますが、ちゃんと熟成していないものを使うと、
ガス障害や窒素不足、雑草の多発、病害虫の発生など、様々な被害をもたらす恐れがあります。
堆肥を手作りする場合は、数ヶ月かけてしっかり熟成させるようにしましょう。
初心者は市販の堆肥を使うことをおすすめします。
「良い土」とは?
堆肥や肥料を使っていい土を作ることがわかりました。
では、いい土は植物にどのような影響を与えるのでしょうか。
いい土は次の3つの条件を持っています。
いい土の条件!
1.保水性・排水性が良い
2.通気性が良い
3.適切な酸度である
いい土の条件① 保水性・排水性について
保水性とは
作物の生長に欠かせない水をどれだけ蓄えられるかを指します。
保水性の悪い土壌では水切れを起こしてしまいます。
排水性とは
水はけがどれくらい良いかを指します。
排水性の悪い土壌では根腐れの原因になります。
保水性と排水性は逆の性質ですが、2つの性質を両立させることができます。
その方法は、土壌中に「団粒構造」を作ることです。
保水性・排水性を両立する「団粒構造」
団粒構造とは土壌中の微細粒子がくっつきあって、
小粒状の集合体を形成している構造のことです。
簡単に言うと、細かい土の粒の塊です。
団粒構造は大小の「孔隙」が存在し、
小さい孔隙と大きい孔隙の両方が存在することで、
保水性・排水性は両立します。
孔隙
孔隙とは土壌粒子の隙間のことで空気や水が含まれています。
小さい孔隙=保水性
水は小さい孔隙に保持されます。
粒子が小さいほど粒子の間の隙間が小さくなり、保水性も高まります。
粘土質まで粒子が小さくなると、滞水してしまいます。
大きい孔隙=排水性
孔隙は水の通り道としても機能しています。
粒子が大きいほど粒子の間の隙間が大きくなり、排水性が向上します。
大きい孔隙では保水性が小さくなります。
団粒構造を作るには
前記したように、土壌中の微細粒子がくっつきあって団粒構造は形成されます。
団粒構造をつくる方法は次の通りです。
方法
1.不足する粒子を補います。
・粘りのある重粘土壌で排水性が悪い場合は砂を加える
・さらさらとした砂質土壌で保水性が悪い場合は粘土を加える
2.堆肥を加えます
・堆肥に含まれる腐植が粒子同士を結びつけます。
腐植は植物残渣などの分解物で、堆肥を継続的に施用することで腐植が生成されます。
腐植には他にも「土壌中の栄養分を保持する」「物質中に含む植物ホルモンで作物の生育を促進する」「施肥によるpHの変動を緩衝する」「アルミニウムを不活性化しリン酸(P)を効きやすくする」といった効果もあります。
いい土の条件② 通気性について
通気性が良い場合、排水性も良くなります。
通気性を良くすることで、土壌に新鮮な空気が入り、根に必要な酸素などを届けることができます。
通気性を良くするには「土壌の三相」を適切な比率にすることが大切です。
土壌の三相とは
土壌の保水性・排水性・通気性を保つには土壌の三相の割合を意識することが大切です。
土壌の三相とは、固相(固体)・液相(液体)・気相(気体)のことです。
その理想比率は、固相率=40%以下、液相率=約30%、気相率=約30%です。
液相率と気相率は、降雨や灌水によって変動します。
良い土づくりには、適正な固相率を保つことが大切です。
適切な固相率が保てないと…
植物は葉などにある細胞間隙から酸素を吸収して呼吸を行いますが、
根で必要な分は土壌中の酸素を根から吸収します。
降雨や灌水により水が下に移動するのにあわせて、地上から地中に新鮮な空気が入っていきます。
固相率が高い土壌は排水性が低いため、新鮮な空気が根に届かず、
いわゆる酸欠になることで湿害が発生してしまいます。
堆肥などの土壌改良材を入れて固相率を適切に下げることによって、
水はけが良くなり根に十分な酸素が行き渡るようになります。
いい土の条件③ 土壌酸度について
最後に土壌酸度です。
「土壌酸度」とは、土が酸性かアルカリ性かを表すもので、単位はpHが使われます。
pH7.0が中性、それ以下が酸性、それ以上がアルカリ性となります。
pHの適正度は作物によって異なり、
弱酸性(pHが低い)の土を好む作物もあれば、中性の土を好む作物もありますが、
多くの野菜は弱酸性~中性であるpH6.0~7.0が適しています。
土壌を適正な酸度するために使うのが「石灰」です。
石灰は土壌をアルカリ寄りにする役割があります。
pHが適切な値より低い(酸性寄り)場合は石灰を施すことで、
pHの値を上げて中性に近づけることができます。
日本は雨の影響により、土壌が酸性になりやすいので、
露地栽培の場合は石灰の使用が必須になります。
また、石灰はカルシウムなどの補給効果もあります。
基本的な土作りの方法
土づくりは基本的に「堆肥→石灰→肥料」の順ですが、
土壌の状況や、使う堆肥・石灰・肥料の種類によって方法が異なってきます。
土の状態や作物によって、よく調べた上で土作りをするようにしましょう。
1. 草や石を取り除く
2. 土を掘り起しながら堆肥を施す
堆肥を2-3kg/㎡まき、深さ30cmを目安に土を掘り返すようにクワで耕しながら、土と堆肥を混ぜ合わせます。しばらく手入れしていない土は硬くなっている場合が多いので、やわらかくなるようにしっかり耕すことがポイントです。
3. 石灰を施す
石灰をまく時期は、種まきや苗植えをする2週間以上前です。土壌用のpHメーター(土壌酸度計)でpHを計測し、酸度を調べます。苦土石灰であれば、1㎡あたり100g(一握り程度)をまくと、pHが0.5くらい上がります。適量の石灰を土にまいたら、クワで土とよく混ぜ合わせます。
注意!
石灰を散布する時は、長袖や手袋、マスク、保護メガネを着用しましょう。
4. 肥料(元肥)を施す
元肥を施す時期は、種類にもよりますが種まきや苗植えの約1週間前。肥料と石灰を同時にまくと、アンモニアガスが発生し障害を起こしてしまうので、石灰まきと肥料まきの間隔は1~2週間空けましょう。牛糞堆肥や鶏糞堆肥のような肥料成分の堆肥も同様です。
土壌酸度計 土壌用phメーター DM-13
酸性中和剤 天然の石灰
スーパー緑の堆肥 1号
まとめ
商品 | 特徴 |
|---|---|
直接土に挿しておおよその | |
バラまいてすぐ種まき、植え付けができ、 | |
良質な素材を主原料に、 |
今回は土づくりの基本について解説しました。
土づくりは非常に奥が深いです。
自分の畑の土壌の状態をよく確かめた上で、
どのような土づくりが必要なのかを見極め、地力を高めるようにしましょう。
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