色々な果物の袋掛けを解説!最適な時期や袋の選び方とは?|ブドウ袋掛け
果樹園に行くと果実に袋がかぶさっているところを見かけますよね。
この袋をかぶせる作業のことを袋掛けといいます。
なぜ袋掛けをするのででしょうか。
今回は袋掛けをする理由と果物別袋掛けの方法、おすすめの果実袋を紹介していきます。
果樹農家さんにとってはご存じの内容かもしれませんが、
効率よく楽に作業できる方法も紹介していくので、ぜひ最後までご覧ください。
袋掛けについて
袋掛けとは
袋がけとは名前の通り、袋を果実にかぶせる作業のことで、一つ一つ人の手で行います。
かぶせる袋には果実袋という農業資材を使います。
果樹は袋掛けを行う有袋栽培が一般的ですが、
リンゴは太陽の光を多く浴びると甘く、香りが良くなるので、
袋掛けをしない無袋栽培を行うこともあり、無袋リンゴは「サン〇〇」と呼ばれます。
袋掛けがないため省力化にはなりますが、有袋よりかは見た目が劣ります。
袋掛けの効果
袋掛けは外部の不利な環境から果実を保護するために行います。
雨や強い日差しや温度変化、虫や鳥などの害獣の被害や病気を防ぐ効果があります。
果物によって目的は様々で、
モモは美白のために、ブドウはボルドー液による汚れを防ぐためにも袋掛けをします。
袋掛けは果実の品質を管理するためには必須の作業です。
袋掛けの時期
袋掛けは適切なタイミングで行うことが重要です。
タイミングは果物ごとに異なりますが、基本摘粒・摘果後に行います。
ブドウだと本摘粒後の6月中下旬~7月上旬ごろに行います。
農薬散布をする場合は袋掛けをする前に行います。
果物 | 袋掛けの時期 |
ブドウ | 6月中下旬~7月上旬 |
モモ | 5月~7月 |
ナシ | 6月初旬~下旬 |
リンゴ | 6月下旬~7月 |
ミカン | 11月~12月 |
作業を効率化するポイント
袋掛けは丁寧に行うことが一番重要です。
袋掛けに慣れないうちは、果実を傷つけてしまう可能性もあるので、ゆっくり行いましょう。
中・上級者向けに作業効率がアップする方法をご紹介します。
袋を開けやすくする
果実袋は紙でできており、重なって販売しているので、素手だと取りにくく、開けにくいです。
小さなタイムロスが大きな作業効率の低下につながります。
指サックを付けたり、事前に袋の口を少し濡らしておくと開けやすくなります。
※濡らしてはいけない果実袋もあるので事前に確認してください。
果実袋にこだわる
果実袋によっても作業効率は変わってきます。
以下の3つのポイントが押さえられているものは効率化にぴったりです。
ポイント
エンボス加工などの開けやすい工夫がされているもの
マチが広く、ガバッと開けられるもの
止金が飛び出でいるもの(「段有」と書いてあるもの)
果物別袋掛けの方法とおすすめ果実袋
果物ごとに袋の掛け方や注意する点、時期が異なります。
そこでここからは果物別に袋掛けの方法とおすすめの果実袋について紹介してきます。
ブドウ
タイミング
本摘粒を終えたころ
水がまわり、果皮色に変化が出たころ
防除を終えた後
方法
袋の口をきれいにたたんで、袋の口がはみ出さないように止金を下から上へ巻き、軸から水が入らないように頂上でしっかりと締める。
注意!
止金をねじると袋を取るときに取りづらくなるので、ねじらないようにしましょう。
おすすめブドウ用果実袋と傘
商品 | 特徴 | 適応品種 |
人気の果実袋 | 露地栽培 | |
極薄の紙を使用で、 | 露地栽培 | |
窓付きで果実の | シャインマスカット用 | |
特殊ポリエチレン製で | ブドウ全般 | |
耐久性があり | ブドウ全般 |
様々な色の果実袋
ブドウの果実袋には様々な色があり、それぞれ効果が異なります。
色 | 特徴 |
シャインマスカット用 | |
シャインマスカット用 | |
緑系ブドウ用 | |
遮光性が非常に高い | |
黒系、赤系着色ぶどう用 |
モモ
タイミング
摘果後
落花後40~50日ごろ
防除後、実が乾いたころ
方法
実に傷や変形がないかを確認
→あった場合はその実には袋をかけない。袋の上半分を一晩水につけておく
袋の上半分を一晩水につけておく
袋を果実が入るくらいに膨らませる。
葉が入らないように果実を袋の中央に入れ、V切部深くに枝を入れる。
このとき、枝に対して垂直に袋を掛ける。
ポイント
①枝の方向に対してまっすぐ立ちましょう。
②葉が邪魔な場合は、利き手でない手で押し上げてから袋を掛け、葉を取らずに残しましょう。
止金がついているほうを手前にして枝の上で重ね、後ろ側の方を止金に巻き込むように前に折り曲げる。
巻き込んだ部分を止金ごと後ろ側に折る。
注意!
止金をねじると袋を取るときに取りづらくなるので、ねじらないようにしましょう。
おすすめモモ用果実袋
商品 | 特徴 | 適応品種 |
除袋後、中紙が | 早生品種など | |
撥水性あり | 着色の良い、 | |
撥水性あり | 黄金桃用 | |
着色がよくなる | 一般品種用 |
ナシ
タイミング
落花後50日前後
果実がピンポン玉程度の大きさ
防除後、実が乾いたころ
方法
おすすめナシ用果実袋
商品 | 特徴 | 適応品種 |
ワックス&撥水加工 | 和梨全般 | |
ワックス&撥水加工 | ラフランス | |
殺虫・殺菌・ワックス加工 | 幸水 | |
防菌一重袋 | 赤梨・青梨 | |
防菌防虫二重袋 | 赤梨用 |
リンゴ
タイミング
●落花後50日前後ごろ
●果実がピンポン玉程の大きさ
●防除後、実が乾いたころ
方法
おすすめリンゴ用果実袋
商品 | 特徴 | 適応品種 |
極薄一重袋 | リンゴ全般 | |
二重袋 | ふじ | |
一重袋 | ふじ | |
二重袋 | 金星など | |
二重袋 | ふじ |
ミカン
ミカンは寒さに弱く、寒さに当たると食べられないほどの苦みがでたり、
パサパサになったりします。
越冬時の寒さ対策のためにも袋掛けをします。
タイミング
寒さ対策で袋掛けをする場合は11月~12月に、
日焼け防止には7月下旬~8月ごろに被覆します。
方法
事前準備
極端に小さい果実や大きな傷がないかを確認する
→あった場合は、袋を掛けずに摘果する
袋の口を中央に寄せて、下から上へ止金で巻いていく。
巻き終わりは最上部で、袋の口がはみ出さないようにする。
「サンテ」という伸縮性のある果実袋を使うと、縛らなくていいので、作業効率が大幅UPします!
おすすめミカン用果実袋
商品 | 特徴 | 品種 |
二重袋 | 柑橘系 | |
袋掛けスピード3倍 | 早生温州 |
まとめ
今回は袋掛けについてと果物別袋掛けの方法とおすすめ果実袋を紹介しました。
今回紹介した袋掛けの方法は、数あるうちの一つです。
果実袋の種類や農家さんごとにやり方が違ったりもするので、
付属の説明書や従事している農家さんがいる場合はそちらに従ってください。
袋掛けは果物の品質を保つうえで重要な作業ですが、
一つ一つ人の手で丁寧に行わなければいけないので時間と労力がかかります。
少しでも省力化できるように、資材や装備にこだわってみてはいかがでしょうか。












































